Story · I
Fabrizioのストーリー
Fabrizioは、メンバー全員革製品が大好きだという気持ち以外、何もないところからスタートしました。
当初、私達には情熱がありましたが知識が不足していましたので、心に刺さる革製品を沢山探すことにしました。国内外問わず革製品を見て回り、有名ブランドやハンドメイド職人など実に30以上のブランドの商品を集めて、構造や使いやすさ、革の素材や質感、風合いなど、理想の製品像を徹底して脳裏に焼き付けました。
Story · II
理想の革を求めて
Fabrizio製品の誕生には、想いを形にするのに妥協を許さない人々との出会いがありました。
まずは、革製品を作る上では欠かせない革素材です。フランス・パリのプルミエール・ヴィジョンやイタリア・ミラノのLINEAPELLE等の展示会に赴き、毎日足が棒になるまで理想の革を探し続けましたが、これは!というものにはなかなか出会えませんでした。
諦めかけていた頃に、LINEAPELLEのこぢんまりとしたブースで「まさしくこれだ!」という理想のタンナリーと巡り会うことが出来たのです。イタリアの頑固職人といった風情の社長さんは、革に対する自信と愛情にあふれており、作り出す革は歴史の重みと風格を兼ね備えた品でした。
Story · III
高水準の革職人探し
宿った命を形にする革職人さんとの出会いも困難を極めました。100名を超える革職人の方々とお会いし、その中から12名の方にサンプルを作ってもらい検証したのですが、理想とは離れたものでした。根気よく「もっと縫製をこうして欲しい」「コバの磨きはこうして欲しい」など要望を伝えましたが、どの職人さんも厳しい基準に耐えられず離れていきました。
そんな絶望的状況の中、唯一、要望に全て応えて下さる職人さんに出会いました。「あなたがそこまで言うなら、やってみましょう。」と暖かい言葉を頂いた時の感謝は今でも忘れません。
細かい注文を繰り返す私達に、都度職人として高いレベルのものを生み出す努力を続けて下さいました。1年半かけて7回の試作を重ね、やっと納得できる最終サンプルを手にした時は、嬉しさで涙が出そうになったものです。
Story · IV
アクシデントと再スタート
しかし、最初の注文をお願いした後、この職人さんとの連絡が途絶えてしまったのです。驚いて直接訪ねたところ、職人さんは急に体調を崩され、とても仕事が出来る状況ではなく、引退を余儀なくされているということを聞かされました。
やっと見つけた職人さんと、ようやく理想の製品が出来た矢先。革素材や職人さんを見つけるまでの苦労が脳裏をよぎり、目の前が真っ暗になりました。悔しさで涙がこぼれました。
Fabrizioはもう生まれてこない——その窮地をまたご縁が救ってくれました。1週間ほどたったころ、その職人さんから電話があり「私はこの体ではもう革製品を作ることはできないが、私の弟子にこの仕事を頼んではくれないか。腕は保証する」と伝えられたのです。
矢も盾もたまらず、お弟子さんと再スタートを切ることを決めました。さらに半年かかりましたが、師匠の意思と技術を継ぎ、更に師匠を超えて行こうとする職人さんの情熱で、Fabrizioはこの世に生れ落ちました。
3年にわたる職人さんの情熱とプライドのリレーにより、Fabrizio製品はお客様の手にお届けできるまでに成長しました。Fabrizioのストーリーは、職人さん達とのご縁と出会いのストーリーです。お客様のお手元に届いた製品が、また更に人とのご縁を結び、お客様の人生を少しでも豊かにするお手伝いができるならば、これ以上の喜びはありません。